ロマン


先日"半・分解展"という企画展に行ってきました。

フランス革命から第二次世界大戦までの服を半分に分解した「衣服標本」を展示。テーマは「体感」で、直接展示物に触れて100年〜200年前の服の内部構造やパターン設計を知ることができる。

といった展示。

古着は好きですがヴィンテージの蒐集家ではないし、パターンを学んだこともないですが、どういう人がどんな理由で開催しているのだろうという好奇心で足を運びました。



これはイギリス軍のストームコート。雨風をしのげるようにマッキントッシュクロスと呼ばれるゴム引きの防水布を使用しています。生地の風合いやゴムの匂いを実際に触って、嗅いで感じられるのが非常に楽しかったです。



細部のパーツまで丁寧に解体されています。



残りの半分はこのように展示されています。平面のパターンから立体的なデザインになるよう縫製されていることが視覚的にわかります。




説明書きも面白く、勉強になることばかりで非常に読み応えがありました。



それぞれ試着サンプルが用意されており、当時の服のデザインを着心地で体感できました。楽しすぎる...。



これはユサール、またはドルマンと呼ばれる軍服。ハンガリーの騎兵隊が起源となっていて、特徴的な胸飾りはロシアンブレイドと呼ばれるそう。



豪華な装飾は地位や権力の象徴だったのでしょう。迫力があります。



刺繍や生地の劣化具合が時の流れを感じさせます。




夜のガイドツアーではこの展示を企画された長谷川さんが説明してくださいました。

専門的な勉強をしたことがなくても十分に楽しめる内容でした。
何より自分が良いと思うものを後世に伝えていきたいという長谷川さんの熱意に刺激を受けました。


新品の服に自分だけの経年変化を刻んでいくのも楽しみですが、古着には知らない誰かのもとでどのように着られてきたのかを感じさせる、時を超えたロマンがあると思います。


前置きが長くなりましたが、今回はおすすめの古着とデッドストックをご紹介します。



パキスタン軍のチノパンツ。僕はパキスタン軍の古着、初めて見ました。どうやらレアなようです。フランス軍のものとは違いタックの入っていないすっきりタイプ。先の丸い持ち出しがいい雰囲気です。



ボタン付きのベルトフープはポーチか何かを通すためでしょうか。軍パンらしいサイドアジャスター付き。タックインした時のアクセントにもなってくれそうです。


Tops TATAMIZE "P/O SHIRT" ¥20,304(税込)
Brace Melting pot by Lakeman "2way Necklace  ¥23,760(税込)

ズドンと太いシルエット。ウエストはかなり大きめなのでベルトで絞っています。薄手の生地なので今時期も大丈夫。tatamizeのチェックシャツとアメカジな合わせ。
機嫌悪そうな顔してますが、ご機嫌です。




次はドイツ軍のコックパンツ。ウエストベルト付きです。千鳥格子柄は汚れが目立たないようにでしょうか。ワークウェアならではな理由に思いを馳せるのも楽しみです。

そういえばコックさんの服は白が多い気がしますが、理にかなっていないような...。
それとも汚さずに料理するのが一流なんだぜ、的な?笑



ベルトはバックルではなくDカンのタイプもあります。バラつきがあるのも古着ならでは。



コットン100%、もちろんドイツ語で。



CAP  DECHO "BALL CAP -STRIPE" ¥8,640(税込)
Tee       blurhms "My Homie Tee"  ¥7,344(税込)→SALE

程よくゆったりしたシルエット。白Tとキャップでリラックス感。
休日の午前中に近所の公園まで散歩、みたいなイメージです。
まっく◯く◯すけTシャツ、かわいいです。着ると欲しくなる。。


このデザインは何のためなんだろう、、と考えるのも服の楽しみ方の一つ。
機能からくるデザインを直接的に感じられるのが古着の面白さだと思います。
できるだけ状態のいいものをピックしておりますので、ぜひPanioまで。

パニ山




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